【プロ雀士インタビュー】小瀬聡士(おせそうし)プロ【未来のスター】

この記事を読むと
  • 小瀬聡士(おせそうし)プロの知られざるエピソードが読めちゃいます!
  • プロ雀士の日々の研鑽。麻雀にかける想いがわかります!
  • 「麻雀」がいま以上に好きになります!
目次

はじめに

未来のスターに独占インタビュー!【プロ雀士インタビュー】シリーズ。

  • プロ雀士になったきっかけ
  • 日々の練習や努力
  • プロとしての挑戦と成長
  • 試合の準備と戦略
  • 他のプロ雀士との関係
  • 将来の目標と夢
  • ファンへのメッセージ

について、小瀬聡士(おせそうし)プロにお話をうかがいました!

名前小瀬聡士
読みおせそうし
出身都道府県千葉県四街道市
デビュー年2023年3月
生年月日1995年11月20日
所属組織最高位戦日本プロ麻雀協会

参考記事:最高位戦日本プロ麻雀協会による会員紹介

プロ雀士になったきっかけをおしえてください!

麻雀との出会い

はじめまして!麻雀ポータル編集部です。堤文聡プロからご紹介いただき、インタビューさせていただける運びとなりました。お受けいただき本当に嬉しいです!本日はよろしくお願いします!

小瀬プロ:こちらこそよろしくおねがいいたします!

ーではさっそくですが、小瀬プロが麻雀をはじめた頃のお話。きっかけをお聞かせください!

小瀬プロ:麻雀パイ(牌)に初めて触ったのは小学4年生くらいなんで…今から18年前ですね。

ーおー!早いですね!

小瀬プロ:ただ、ずっと麻雀を「コミュニケーションツール」や「ただのゲーム」として楽しんでいたライト層でしたので、麻雀を「競技として真剣にやろう!」と思ったのはプロになる2年前とかですね。今から3,4年前って感じです!

プロ雀士を目指した理由やきっかけ

ー「競技として真剣にやろう!」からさらに一歩進んで「プロの世界を目指そう」となったきっかけはなんだったのでしょうか。

小瀬プロ:きっかけは、麻将連合の瀧野翔平プロ、堤文聡プロの存在ですね。彼らとはお互いプロ雀士になる前から一緒に麻雀を打つ友人でしたが、瀧野くんが先にプロ雀士になりまして。「お前がなるなら俺だってなれるっしょ~~~」とプロの世界を意識しだしました(笑)

ー友人かつライバルが身近にいたということですね。お互い高め合いつつ全員プロになるって…。ステキですね!

日々どんな麻雀の練習をしていますか?

毎日の麻雀ルーティン

ー小瀬プロがやられている、麻雀に関するルーティンとしてはどんなものがありますか?

小瀬プロ:練習としてはとにかく麻雀を打つことですね。一局ごとに手牌を開き、都度この牌が切られたらこう、この手はこう見える、のような検討をすることで知識を磨いています。

ー手牌を開いて検討。わたしは、SS麻雀教室ではじめてこの方法を教えてもらったのですが、単に一局を打つよりも、密度が濃くてびっくりしました。

小瀬プロ:そうですね!ただ、検討が終わって「あーよかった!」だけではせっかく得た知識が身につきにくいと思うんです。ですので、僕の場合。検討で得た知識のメモを取って、その「メモを毎朝必ず1周読む」ようにもしています。

ーなるほど…。そこまでやるのがプロのルーティンなんですね。圧倒されます。

麻雀スキル向上のための具体的な努力や取り組み

ーでは「メモを毎朝必ず1周読む」ことで、どういった麻雀スキルが向上するのでしょうか?

小瀬プロ: 「スキルが向上する」というよりも、対局中に使える「脳のリソース」が増加するイメージです!

ー?どういうことでしょうか。

小瀬プロ:麻雀はただでさえ考えることが多いゲームなので、その局面を一つ一つ。毎回1から考えていたら「脳のリソース」が足りなくなってミスが出ると思います。

ーはい。

小瀬プロ:ですが、 似た局面、似た展開、同じ意味合いの手出しなどの知識を徹底的に暗記しておけば1から考える必要がなくなります。そうすると脳への負荷が減り、他の部分で使える「脳のリソース」が増える。という感じです。なので、僕は知識を暗記する時間を多くとっています!

ーなるほど!対局中に使える「脳のリソース」をふやすために、知識を暗記するんですね。これは本インタビューを見てくださっている方々の麻雀スキルアップのおおきなヒントになるかもです…!

プロ雀士としてのチャレンジ&成長!

これまで一番のチャレンジ

ープロ雀士として活動する中で一番の「チャレンジ」は何でしたか?

小瀬プロ:少しずれた回答になってしまうかもしれませんが、X(旧Twitter)に必ず「1日1ポスト」するのが僕にとっての「チャレンジ」ですね。

ーなるほど。たしかに「1日1ポスト」を行われていらっしゃるプロ雀士の方々も結構いらっしゃると思いますが、これはなぜなんでしょう?

小瀬プロ:人それぞれ「1日1ポスト」をする目的は違うと思いますが、僕の場合。プロ雀士の同期。先輩方に「まずは認知してもらう」「練習対局に呼んでもらう」ため、というのが目的の一つです。

ー「練習対局に呼んでもらう」ためのポスト…どういうことでしょうか?

小瀬プロ:新人男性麻雀プロは大勢居います。そして、客観的に見て僕の雀力はまだ一流ではありません。そんな状況で自分にチャンスを回してもらうためには、まずは他のプロ雀士の方々に認知してもらうのが大事です。そして「こいつめっちゃ暇人だからいつ呼んでも来るやん」と思ってもらうのも大事。こうすることが、今の僕にできる雀力アップの最短ルートの1つだと思っています。そのための「僕は平日だろうが土日だろうが深夜だろうがいつでも麻雀打てますよ!」のアピール。これが、「1日1ポスト」なんです。

ーそういうことだったんですね。戦略的…ですね!

小瀬プロ:ありがたいことに、同期との練習会はもちろん、最高位戦日本プロ麻雀協会の大先輩である坂本大志プロや粟野大樹プロの主催している私設リーグ(リーグ戦形式の練習会)に呼んでいただき、とてつもない量の知識を教えていただけました!!

小瀬プロ:練習会や私設リーグのなかで、ビッグネームな方々とも対局させていただけました。皆様にいただいたチャンス。知識を活かせる様。これからも精進するのみですね!

チャレンジを乗り越えたエピソードや気づき

ー1日1ポストは、意外と3日坊主になってしまいがちですが、続けるコツをぜひ教えて下さい!

小瀬プロ:コツとしては「モチベーションに頼らない」、「自分の決めたことを機械のように淡々とこなす」、です。 あと僕はとにかく今自分に配られたカードでの最善のプレーをする、とか今の自分にできる目標への近道を見つけてそれに対して努力を継続する、というのが趣味みたいな感じなんです(笑)

小瀬プロ:皆何か目標がある時、やるぞ!って決意したり、それに対する対策を考えたり、実際にちょっとやってみたり。この辺まではわりとできると思うんです。ただ結果が出るまでって何をするのにも時間がかかるので継続するっていうのが難しい。

小瀬プロ:道中で他人に「それ意味あるの?」とか「辞めちゃいなよ~」とか言われるとどうしても心は揺らぐものなのでモチベーションに頼ってしまうと下がった時にやめてしまいがちです。

小瀬プロ:なので「目標を決める」→「普遍的なできることを考える」→「継続」、は機械のように淡々と。がおすすめです!

ーなるほど…。さすが経営者としての一面もお持ちな小瀬プロのアドバイスです…!

ベストマージ株式会社
ベストマージ株式会社 企業情報 ベストマージとはBest(最も良いもの)+Merge(溶け合わせる)といった意味があります。 我々は常に良いものを取り入れ続け、時代に適応し、進化を続けていきたいと考...

※ 小瀬プロが社長を努められているベストマージ株式会社のページはこちらです。

対局準備&魅せる意識

公式試合前の対局準備やルーティン

ー小瀬プロは、どのような準備をして麻雀の公式試合にいどんでいますか?

小瀬プロ:僕は麻雀で強くなるために、「対人的な要素」をもっと取り入れるべきと考えています。ですので、リーグ戦前には僕と当たる人と積極的にセットを組んでその人の打牌傾向やクセなどを知識として入れることを意識しています!

ーなるほど。「対人的な要素」とは、手牌・捨て牌ではなく、「このプロ雀士ならこうするかも」といった可能性を考慮に入れるということですね。

小瀬プロ: そうですね。また、ルールによっても押し引きや打牌選択は変わるはずだと思っているので、大会前はその大会のルールでの練習に時間を使うようにしています!

対局中ここを魅てほしいというポイント!

ー特に意識している麻雀の戦略やプレイスタイルはありますか?

小瀬プロ:まず、「駆け引き」や「ブラフ」も戦略として取り入れています。 そして、さきほどお話した「対人的な要素」。たとえば、ホンイーソー(混一色)などは人によって鳴きのレンジが大きく違うので、 「鳴いているのがこの人だからこのくらいの手格好かもな」みたいなそのプロ雀士独自の雀風も評価に入れて打牌を変えています。そういったところをチェックしてほしいです!

ーなるほど。面白いですね…!

小瀬プロ:あとカン(槓)という行為はもっと市場に評価されていいと考えているので、僕はめちゃくちゃカン(槓)をしますね(笑)。ここもぜひ注目していただければ!

交流&ライバル&仲間!

プロ雀士同士の交流&関係性

ー小瀬プロと他のプロ雀士との交流や関係性について教えてください。

小瀬プロ:まず瀧野くん、堤くんですね。彼らとはオタク友達なんで昔からほんと一緒になんでもやってきましたね。カードゲームから始まって麻雀にも流れた感じです。この2人と会ってなかったら、プロ雀士になってなかっただろうなーと思います(笑)

小瀬プロ:サラリーマン時代、MTGA(マジック:ザ・ギャザリング アリーナ)っていうオンラインでできるカードゲームにハマってて、堤くんと夜通し通話しながらやって「え、気づいたら始業の30分前なんだけどwww」ってなって「解散」みたいな生活してた時期もありました(笑) 。

小瀬プロ:あとは、同じ所属の団体では同期の竹内大也くんや、半期後輩で同い年の仲江敏郎くんなんかは「仲良し~」って思っています(笑)

尊敬するプロ雀士やその理由

ーでは次に尊敬しているプロ雀士はいますか?その理由も教えて下さい!!

小瀬プロ:竹内元太プロです! 画面越しに見ていたころは「ひょうひょうとした人」というイメージだったんですが、お会いして麻雀の話をさせていただくと凄く真剣。そして当然麻雀が強い。さらに、人としても義理人情に厚いカッコいい人間なんです! また、竹内元太プロは雀風やスタイルも数年で大きく変えています。「常に最適な状態に変化することを選ぶ」スタンスも尊敬しています!

目標!夢!

今後の目標や夢についての具体的なビジョン

ー小瀬プロの今後の目標や夢を教えて下さい。

小瀬プロ:短期的にはD1リーグへの昇級。そして2,3年以内でのC3リーグへの昇級ですね。 中期的にはB2まで上がって通年でリーグ戦を打ちたいと思っています!

ーリーグ戦の昇級が軸ですね。B2のひとつ下がC1。C1までは半年でリーグ戦が行われている…んですよね?

小瀬プロ:そうです。通年でリーグ戦がおこなわれるB2からは、プロ雀士間での注目度があがります。より上のリーグで、注目度。知名度をあげていき、プロ雀士のみなさんに「小瀬は強い打ち手だ」と思ってもらうのが長期的な目標です。「強いプレイヤーは誰だと思う?」っていう質問の答えに僕の名前を出してもらえるようになりたいですね!

麻雀界に対するビジョンや考え

ー小瀬プロ自身が、麻雀界全体に対してどのように関わっていきたいか。また、将来麻雀界がどうなっていってほしいか。未来へのビジョンを持っていますか?

小瀬プロ:そうですね。今のままですと、お金まわりのことで麻雀界。業界全体がどこかで一度限界が来る気がしています。その限界を突き破る、大きな変化。ブレイクスルーを期待しています。

小瀬プロ:そして、個人的なビジョンは麻雀という趣味を通じてコミュニティを作ることです。

ーコミュニティ…!?どんな感じのものになるのでしょうか?

小瀬プロ:世の中は時代の流れとともに、どんどん多様化し趣味趣向の数だけ個人個人に分解されていっている傾向があると考えています。

ー…はい。

小瀬プロ:ちょっと難しい言い回しでしょうか、僕はこういった社会について考えるのが大好きなので少し例を出させてください。 かつて、ブラウン管テレビなどの時代では皆がこぞってテレビを見ていたでしょうし、ゲームがファミコンしか無い時代ではゲーム好きな人は皆ファミコンをやっていたはずです。

小瀬プロ:そこでは昨日の番組見た?やお前どこまでクリアした?など「趣味や消費しているコンテンツが一致することによる仲間意識や一緒に遊ぶ友達の輪 = コミュニティ」が形成され、人との繋がりのきっかけとなっていたはずです。

ーなるほど。共通の話題となるものといったイメージですね。

小瀬プロ:そうですね!現在、社会(ビジネス)において新しいコンテンツが日々生み出されています。 新しいコンテンツが出ればその数だけ「僕はこれが好き」、「これはそんなに好きじゃない」のパターンは産まれるし「自分の趣味趣向が他人と一致するパターン」が減って、「友人グループ内での趣味の不一致」が起こりやすくなってきます。

小瀬プロ:上記によって時代と共に新しく出てくる趣味趣向の数だけコミュニティは個人個人に分解されていっている傾向があると考えているわけです。 この麻雀という趣味を通じて人と人との繋がりを構築できるようなコミュニティを形成していきたいですね!

ファンへのメッセージ

ーでは最後に。麻雀ポータルは、若い読者も多く見ています。若い読者もふくめたすべてのファンに向けてのメッセージをお願いいたします!

小瀬プロ: 応援していただきありがとうございます!X(旧Twitter)での良いねやコメントなど非常に力になってます! 「常に今この瞬間の最適解を探し変化する」、というのが僕の強味です。ですので、僕の発言は今日と明日で全く逆のことを言っているかもしれません。 しかし、そこには僕目線での合理的な理由があるので、そういった部分も含めて「小瀬聡士」というコンテンツを楽しんでもらえたらと思います!

小瀬プロ:若い読者の方に僕から伝えたいのは、まずは「考える」という習慣をつけてほしいな、ということ。そして勝算があるものに対して「努力を継続する」こと。この2つを忘れないでほしいと思っています。僕は今28歳なんですが、人生は意外と短そうだなと思ってきました。悔い無くいきましょう!

ーすばらしいインタビューになりました。本日はどうもありがとうございました!

小瀬プロ:こちらこそありがとうございました!

まとめ

今後も「【プロ雀士インタビュー】小瀬聡士(おせそうし)プロ【未来のスター】」について、追記していきます。【プロ雀士インタビュー】小瀬聡士(おせそうし)プロ【未来のスター】」について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。

最後まで読んでいただき有難うございました!

\ 楽しい記事がいっぱい! /

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