【プロ雀士インタビュー】狩野哲郎(かのうてつろう)プロ【未来のスター】

この記事を読むと
  • 狩野哲郎(かのうてつろう)プロの知られざるエピソードが読めちゃいます!
  • プロ雀士の日々の研鑽。麻雀にかける想いがわかります!
  • 「麻雀」がいま以上に好きになります!
目次

はじめに

未来のスターに独占インタビュー!【プロ雀士インタビュー】シリーズ。

  • プロ雀士になったきっかけ
  • 日々の練習や努力
  • プロとしての挑戦と成長
  • 試合の準備と戦略
  • 他のプロ雀士との関係
  • 将来の目標と夢
  • ファンへのメッセージ

について、狩野哲郎(かのうてつろう)プロにお話をうかがいました!

名前狩野哲郎
読みかのうてつろう
出身都道府県埼玉県
デビュー年2016年前期
生年月日1984年12月14日
所属組織RMU

参考記事:RMU

プロ雀士になったきっかけをおしえてください!

麻雀との出会い

こんにちは!麻雀ポータル編集部です。狩野プロには「まーすた王子店」に遊びにいったときに、大変お世話になっています。本日はインタビューよろしくお願いします!

狩野プロ:あらためてインタビューとなると少し緊張しますね(笑)。よろしくお願いします!

ーさっそくですが、狩野プロが麻雀をはじめた頃のお話。きっかけをお聞かせください!

狩野プロ:麻雀を始めたのは、小学校5年生のときで、父親がスーパーファミコンのソフトを買ってきたのがきっかけですね。

ー小学生で麻雀をはじめられたんですか!ずいぶん早いですね……!

麻雀店でのアルバイト

狩野プロ:コンピューター相手ですと気軽に始められますからね(笑)。ただ本格的にやるようになったのは24歳くらいの頃です。 大学卒業してから2年間、広告代理店の下請けでサラリーマンをしていたのですが、色々と疲れてしまって退職したんですね。

ーはい。

狩野プロ:その後、しばらく家でニートをしたのですが、ある日。父親がTSUTAYAでMONDOの麻雀番組を借りてきたんです。

※ 編集部注:当時はDVDを借りてきて動画を観る時代でした

ーへー!お父様。面白いDVDを借りてこられましたね。

狩野プロ:そうですね(笑)。もともと父は麻雀が好きだったみたいです。今は母と揃って、Mリーグむっちゃ観ていますし。 で、父親に「MONDOの麻雀番組。一緒に観よう。」と誘われまして。一緒に観るようになったんです。

ー正直予想外なお話が続きますが…。ステキなお父様ですね!

狩野プロ:ありがとうございます!で、DVDで観たプロ雀士たちの闘牌がとにかく面白かったんです。そこから「麻雀って、ちゃんと勉強して強くなったら絶対楽しいはず!」と思いまして。

狩野プロ:いてもたってもいられず、新規オープンの麻雀店にアルバイト面接を受けて、働き始めました。ちなみに、当時はフリー経験無し、点数計算×でした(笑)。

ーえ…!?すごい行動力…!びっくりしました。勇気次第で未来がひらけるんですね。

狩野プロ:本当にそうですね。さすがにそのときは父親に3日間くらい口をきいてもらえませんでした。いまは私の活動を応援してくれていますが(笑)。…ちなみに父親と麻雀したことはないです。いずれ父とも打ちたいですね。

プロ雀士を目指した理由やきっかけ

ー麻雀店のアルバイトをされてから「プロ雀士をめざそう!」となった。そのきっかけは、なんだったのでしょうか?

狩野プロ:麻雀店のアルバイトをしながら出場した「RMUクラウン」という大会で、予選を勝ち上がって、本戦に出場して「無茶苦茶楽しかった!」からです。

ーなるほど。「麻雀って、ちゃんと勉強して強くなったら絶対楽しいはず!」とおっしゃっていましたが、その通りだったということですね。

狩野プロ:はい!こんなに楽しいんなら、「会費払ってでも麻雀プロになった方がいいじゃん!」って思いプロ雀士になる決意を固めました。

所属プロ団体

ー「RMUクラウン」がきっかけ、ということでしたので、最初から所属団体は「RMU一本」と決められていたんですか?

狩野プロ:いえ。当時は、RMUにするか最高位戦日本プロ麻雀協会にするかで悩んでいました。

ーなるほど…。狩野プロが最終的にRMUを選ばれた理由をお聞かせください!

狩野プロ:2つ理由があります。ひとつは、当時のRMUは会員数が50人程度と比較的小規模だったことです。大規模な団体と比較してリーグが上の人と接する機会も作りやすいですし、団体内の仕事に触れる機会も多そうだな、と思いました。

ーおー!ベンチャー気質ですね。もうひとつの理由はなんでしょうか?

狩野プロ:ずばりRMU代表の多井隆晴プロに誘われたからです。

ーえ!?すごい。どんなシチュエーションだったんですか?差し支えなければ教えて下さい!

狩野プロ:「麻雀プロ人狼部」の方々と人狼したときに、多井隆晴プロに「狩野、お前いい加減、RMU入れよ!」とお声がけいただきました。

ーなるほど。つまり狩野プロは、最速最強。多井隆晴プロの一本釣りでRMUに入られたということですね!

狩野プロ:…まあ社交辞令だとは思うのですが(笑)ただ、当時の私は社内で谷井茂文プロの部下として働いていて、クラウン予選だけでなく、カップ戦にもちょこちょこ参加していたので、多井隆晴プロに認識されていたみたいです。当時RMUはまだ所属プロの人数も多くなく、人数を増やしたい時期だったのもあると思います。

日々どんな麻雀の練習をしていますか?

毎日の麻雀ルーティン

ー狩野プロが毎日やられている、麻雀に関するルーティンとしてはどんなものがありますか?

狩野プロ:練習ルーティンみたいなものは無いですね。 日々麻雀に携われる仕事をしていますので、その仕事中であっても隙あらば、何か自分が強くなれるヒントや考え方を常に探しています。

麻雀スキル向上のための具体的な努力や取り組み

ー毎日の麻雀ルーティンのほかに、麻雀のスキルを向上させるため、どのような努力・工夫をしていますか?

狩野プロ:麻雀の戦術本を読んだり、放送対局を観たり、勉強会に足を運んだり、セットしたり、という感じです。 勉強会などで教わった内容は、全て鵜吞みにはしないように取捨選択するようにしています。

ー取捨選択の基準はなんでしょうか?

狩野プロ:基準はひとつ。「いまの自分に難しすぎないかどうか」です。

ーなるほど。

狩野プロ:今の自分よりほんの少し上のスキルを見極めて取り入くのが、雀力向上の最短ルートだと思うんです。ですので「いまの自分に難しすぎないかどうか」「消化できる内容か」が大事な基準だと思っています。

ーつまり、学んだ内容が正しいか間違っているかで取捨選択しているというわけではない…ということですね。難しい…。

狩野プロ:そのとおりです。

プロ雀士としてのチャレンジ&成長!

これまで一番のチャレンジ

ープロ雀士として活動する中で一番の挑戦は何でしたか?

狩野プロ:挑戦という言葉とは少しずれるかもしれませんが、ライセンス取得です。RMUの場合、選手として一つの通過点にライセンス取得というものがあります。

ーライセンス…というと、RMUの選手紹介のところに書かれているB〜SSSと書かれているものでしょうか?

狩野プロ:その通りです。最初はBの取得を目指します。ライセンスを取得をすることでおおきく2つのメリットがあるんです。

狩野プロ:1つは、団体外からの見栄えがよくなること。
ライセンス取得をしていなくても、RMUではプロと同じ扱いになるのですが、ライセンス取得のためには公式戦等での活躍が必須ですので、ある種の団体のお墨付きのようなものと感じてもらえると思います。


狩野プロ:もう1つは、RMU内での優遇措置があることです。
公式戦の放送解説に呼ばれる機会を得られたり、試合でのシード権を与えられたり、エントリー費に補助が出たりします。

ーなるほど。プロとしてさらに上を目指していくうえでとても大事なことなんですね。

狩野プロ:はい。A、Sと。さらに上のライセンスを目指していこうと思っています!

チャレンジを乗り越えたエピソードや気づき

ーでは、ライセンス取得という「挑戦」をどうやって乗り越えましたか?

狩野プロ:打って打って打ちまくるしかなかったです。とにかく色んな対局に参加しました。B級ライセンスを取得するまで7年かかってしまいましたが、その間に放送対局への出場、カップ戦優勝、GⅠタイトルのベスト8など、競技選手として大事な経験は積めたと思っています。

対局準備&魅せる意識

公式試合前の対局準備やルーティン

ー狩野プロは、どのような準備をして麻雀の公式試合にいどんでいますか?

狩野プロ:準備について心がけているのは2つ。前日に飲酒をしないこと。お風呂に入ってから就寝すること。 それ以外は特にこだわりはありません。

ーなるほど!勝負メシとかはいかがですか?

狩野プロ:特には無いですね。前日。当日朝。その時に食べたいものを食べています(笑)。ただ対局時の飲み物は、大体決まっています。開始前にレッドブル250mlを飲み干して、対局中はブラックコーヒーと甘い飲み物。半荘の合間にお腹が空いたときは、バナナを2本摂取するようにしています。

ー対局中の飲食は、ばっちりルーティン化されていらっしゃるんですね。

狩野プロ:そうですね。あと、緊張でお腹が痛くなりやすいので、抜け番中にご飯は食べません。

対局中ここを魅てほしいというポイント!

ー特に意識している麻雀の戦略やプレイスタイルはありますか?

狩野プロ:そうですね…。わたしは他の方と比べて、フーロ(副露)が少なくて受動的なタイプだと思います。 そんなタイプだからか、私の麻雀はすぐに弱気の虫が出てしまうところがあるので、「丁寧かつ図々しく」を心に留め置いて、与えられたチャンスを逃さないように、また踏み込めるべき時は踏み込めるよう、卓に臨むようにしています。そこに注目して観てもらえるとうれしいです!

交流&ライバル&仲間!

プロ雀士同士の交流&関係性

ー狩野プロと他のプロ雀士との交流や関係性について教えてください。

狩野プロ:今私は麻雀プロとして活動するだけでなく、麻雀業界で働いてもいますが、麻雀業界で働く中での恩師は3人います。

1人目は最初の麻雀店のアルバイトの際に私を面接で採用してくれた矢島学プロ(日本プロ麻雀協会)
2人目はこの業界で働く楽しさを教えてくれた谷井茂文プロ(RMU)
3人目は今の仕事である麻雀教室の仕事について色々と指導くださった武則輝海プロ(RMU)

ですね。

狩野プロ:また麻雀プロとしての活動で、特にお世話になっている2人は

アマチュア時代から面識があってセットを組んでくださる楢原和人プロ(RMU)
RMU入会初期から朱雀リーグに参加させてもらって他のプロの方との接点を設けてくださった仲川翔プロ(RMU)

です。

尊敬するプロ雀士やその理由

ーでは次に尊敬しているプロ雀士はいますか?その理由も教えて下さい!!

狩野プロ:故・飯田正人プロです。私が初めて働くことになった麻雀店に、飯田正人プロがゲストとして来店されていたのですが、温和で気さくな人柄で麻雀は「無茶苦茶強い!」。とにかくカッコよかったんです。

参考:飯田正人(wikipedia)

狩野プロ:ですので、飯田正人プロは未だに憧れてですし、その飯田プロと一緒に働けたこと。卓を囲めたことは、かけがえない財産となっています。

ー飯田正人プロ。伝説のプロ雀士ですよね。麻雀のテレビ放映ではすごい修羅場をくぐりぬけてきた様なオーラが出ている様に感じました。

狩野プロ:わたしも、MONDO杯などで飯田正人プロを観ていたときにそう感じたのですが、実際にお会いするとほんとうに優しいお方でした。

狩野プロ:チーチャ(起家)マークを裏返して「南」にしたときになぜか南明奈さんのシールが貼ってある事があったのですが、それを見た飯田プロがぼそっと「南明奈さん可愛いよね」と言って、同卓していた全員で「え?」ってなったり、私が数え役満をあがったときに、32,000とアガリと同時に点数申告したときには、「言うの早いね!数えてたの!?」とおっしゃったり。ほんとうに強さと優しさ。楽しさすべてをお持ちの方でした。わたしも、プロ雀士として、できるだけ飯田プロの域に近きたいと思って精進しています。

目標!夢!

今後の目標や夢についての具体的なビジョン

ー狩野プロの今後の目標や夢を教えて下さい。

狩野プロ:身近な目標としては、これまでの麻雀の細かい選択やバランスについてバージョンアップを試みているところなので、それをきちっとモノにすること。

狩野プロ:将来の目標としてはA1リーグ入りとタイトル獲得です。 特にお世話になった多井隆晴プロ、谷井茂文プロ、楢原和人プロ、仲川翔プロが今、みんなA1リーグですし、その舞台でその方たちと戦いたいという気持ちが強いです!

ーおおっ。お世話になった方々と所属団体のトップリーグで戦う。最高の夢ですね!

麻雀界に対するビジョンや考え

ー狩野プロ自身が、麻雀界全体に対してどのように関わっていきたいか。また、将来麻雀界がどうなっていってほしいか。未来へのビジョンを持っていますか?

狩野プロ:業界の人間としては、麻雀というゲームの面白さや楽しさを幅広い世代の方に知ってもらって、健全なレジャーとしてもっと認知してもらいたいです。

ーなるほど。狩野プロの考える麻雀のゲームとしてのおもしろさにはどんなものがありますか?

狩野プロ: 麻雀って脳トレとか認知症予防に効果ある「頭脳ゲーム」っていうイメージを持っている方が多いと思うのですが、それだけじゃなく、麻雀を通じて新しいお友だちを作って関係性を広げることができたり、1牌の後先や刻々変わる展開に嬉しくなったり興奮したり悔しくなったりして感情を揺さぶられることもある「コミュニケーションのゲーム」であるところも面白いと思っています。

ーありがとうございます!特に子どもたちに向けたビジョンはいかがでしょうか。

狩野プロ:麻雀のゲームとしてのおもしろさ。とくに「コミュニケーションのゲーム」としての側面をもっと知ってもらうことで、小中学校の部活動で麻雀部ができても不思議が無いくらいまで、麻雀界のイメージが変わると良いなと思っています。 今はMリーグができてそういう土壌ができつつあるので、その土壌を我々も生かして業界を発展させていきたいです!

ファンへのメッセージ

ーでは最後に。麻雀ポータルは、若い読者も多く見ています。若い読者もふくめたすべてのファンに向けてのメッセージをお願いいたします!

狩野プロ:前回?インタビューされた戸石プロに比べると、ひと回り以上年上のおじさんになるんですが(笑)、彼と一緒にRMUやまーすたグループを盛り上げていこうと、たくさんの方に麻雀を楽しんでもらおうと日々精進していますので、合わせて応援よろしくお願いします!

狩野プロ:また、「まーすた王子店」では、お昼の時間帯は麻雀教室や健康麻雀を開催。夜はMリーグルールのノーレートフリーを開催しています。 これから麻雀を覚えたい方、脳トレとしての麻雀を楽しみたい方はお昼の時間帯に是非、お越しください。 私含めた優しい講師陣が、楽しくアドバイスします☆

狩野プロ:Mリーグのルールでちょっと緊張感のある勝負を楽しみたい方、ゲストプロと闘牌してみたい方は、夜の「Mリーグルールフリー」がオススメです。

狩野プロ:フリー初めての方には、ルールだけでなくシステムや円滑にゲームを進めるテクニックのお話も一緒にさせていただきますので、ご安心ください!

まーすた王子店: 03-6903-2323

狩野プロ:日曜日については貸切大会などのご利用も可能です。 最大で15卓利用できますので、もしご興味あるイベント主催者や企業の麻雀部の方は遠慮なく、お問い合わせください。

ー本日はインタビューありがとうございました!また、「まーすた王子店」にSS教室や麻雀を打ちに行きます!そのときはよろしくお願いします!

狩野プロ:ありがとうございました!「まーすた王子店」でお待ちしていますね。

まとめ

今後も「【プロ雀士インタビュー】狩野哲郎(かのうてつろう)プロ【未来のスター】」について、追記していきます。【プロ雀士インタビュー】狩野哲郎(かのうてつろう)【未来のスター】」について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。

最後まで読んでいただき有難うございました!

\ 楽しい記事がいっぱい! /

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